1. |
Song 3
02:32
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雲の切れ間に呆けてしまうのは目の前ばかり見たせいで
つまらぬ矜持に疲れてしまいただ生きてるだけで疲れてしまう
春に菜の花
秋には桔梗
夜に咲くは器形の徒桜
なんてことは無い怠惰に揺れる
そんな夏の日の世
孤独を愛する人は救われねばならない
道化を演じる者を蔑んではならない
路傍に寄る石に自分を見る事を
焦燥に染まる事も恙無きように
階層性の狭間で
誰にも聞こえずつぶやく
私の実在は誰に映るのか
ただ生きてるだけで
ただ生きてるだけで
ただ生きてるだけで
こころは
雨情に
溶けて
ボヤけ
ただ生きてるだけで
私の時間に隙間は消えて
雁金が泣けぬのは
自由があってはないからか
過去を偲び泣く人は
明日を見ようと決めたのでしょうか
闘蟋、あるいはすべからく
つまり神経症的な美しさこそが
「君いまさずして」
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2. |
Halt
03:12
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That is what I couldn’t do anyway for
your inconsistent conversation
Uncontrolled time is passing,,,becoming the dusk
向こう見ずの彼方にさえ影と見えず諸手を振る
貴方が笑う季節が色を変えざる得ずに
夕焼けの憂いを帯び人知れず 泣いている
優しさが今も腫れた薄皮が赤んでいる。
変わっていく自己と変わっていく日々
視野を狭めた眩しさに音もなく崩れゆく
抗争の果てにようやくたどり着いた
安寧はいわゆる
牢獄の内側で
辺境でこだまする子どもたちの声
消え去った肖像に自己を重ね朽ちていく
再生産と
投影の列
没個性的な
生き方を愛したまえ
閑散とした
ある種の美性が
時を経て乖離する
文脈の外側が
Lost the passing time
The poetry can’t be brought back
都市を過ぎる風にかの日を思う事を
逃避と呼び少年の駆け足を置き捨てに
もう戻れない日々のなかで
情景を思うことを
彼女が
赤が
茜に
染まる
季節の彩りと移ろいを愛でるように
日々の生活を愛する事が
どれだけ難しいことか
麦畑の円環が
小金に
揺れる
(湯を沸かす間に
今年も終わるというのに)
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3. |
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終焉を祀る涙と溶けかけた悲しみ
つまびらかな感情は相克を認めぬままに
作られた思い出に残るちっぽけなあなた(そして私の自己)は
まるでに沿道に咲く名前のない花のようで
虚空と
離合を
記憶の中で
霞む日和を
忘恩
紡ぎ出した
欠片は
散りばむ
積もらぬ雪の群小
悲しみの底だけ
悲しみは憎しみ
悲しみは憎しみ
空が
果つる
鉄が
揺れる
どこかで
死人が
燃えている
匂いもないままに
相変わらず俺は透明なようで、
情操の街。
カセットが回る。
どこかで死んだ
かの日の自分に
悲しみの花が
咲いている
「ガーヴェラの花が」
涙が出てしまいまして
出発に向けて
日常の安寧を愛する
事をお前は忘れたのだろうか
濡れっぱなしの地面しか享受せぬ
具足の
類は重くなって
傍々に自意識を観測せり
私は
学者のやうな顔をして
小規模な生活の中で幸せに気づく事
学問やカルチアに意図的に視線を集める事
見えないふりをする事が自己防衛の手段なら
真の自由とは何も感じない事なのか
見よ路傍の物乞いの群れを
片腕のない脱俗が
自由が
長善として
傍らで蔑される
憧れを抱きたまえ
あーーーーーー
つんぼの犬が哭いている
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biliardo Tokyo, Japan
東京発、激情ハードコア。2021年結成。
An emotional shit from Tokyo. Since 2021.
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